終焉の円舞曲 - 巡音ルカ / 初音ミク
詞:OSTER project
曲:OSTER project
「ミク」
いつもと変わらない風の音 森の声
星のまたたき
月影に紛れて立ち尽くす男が私を見つめていた
「ルカ」
その美しい歌声も瞳も躰も髪も
全ては己(お)れのために
この世に在るのさ
「ルカ」
力ずくでも奪うぞ
「ミク」
それならば差し上げるわ
「ミク&ルカ」
差し伸べた手の先から
「ミク」
伝わる温もり
「ミク&ルカ」
満月の古塔に 鳴り響く円舞曲(ワルツ)
不器用に繋いだ手に 身を任せて
優しさも 畏れも 触れたことさえない 二人が
初めて知る幸せ
「ミク」
ただ一つの願いが 叶えられるのなら
まだ知らない世界に 触れてみたい
「ルカ」
ならば共に行かん
「ミク」
この世の果てまでも
「ミク&ルカ」
固く手を繋いで歩き出す
「ルカ」
新しい
「ミク」
世界へ
「ミク&ルカ」
二人で
「ミク」
蔦に咲く一輪の生命(いのち)果て・・・
「ルカ」
満月の古塔に
鳴り響く円舞曲(ワルツ)
赤く染まる身体に
涙落ちて幸せを貪るように冷たい手を
繋ぎ永遠に踊り続ける
おわり